アーユルヴェーダ式月経(生理)の考え方と過ごし方
アーユルヴェーダでは月経は浄化のための重要なプロセスと考えます。
女性の寿命は男性よりも平均的に約6-7年も長いとされており、それが一生分の月経期間に相当することからそのように考えられています。
なので生理でしんどい日はあまり落ち込まずに、浄化期間だと思って自分を労ってセルフケア・セルフラブをする大事な時期だと思いましょう。
生理中に浄化を完了するために注意すべきことがあります。
生理中に気を付ける10のこと
①十分に休む
仕事が忙しかったり激しい運動などをしてアクティブに過ごしているとヴァータ(ドーシャ/体質の風のエネルギー)が乱れ不調がおきます。体に負担をかけずに十分に休むようにしましょう。
②お昼寝を控える
お昼寝をすることで血液が滞ったり循環障害が進み、うまく浄化が進まなかったりします。インドでは生理時に昼寝を継続すると子宮筋腫になる可能性もあると考えられています。
③軽い運動をする
早足で歩く散歩やストレッチ・ヨガが適度に月経血の排出を促す効果があります。 ヨガのポーズでも合蹠やねじりのポーズがおすすめです。逆立ちなど血を逆流させるようなポーズはくれぐれもしないように。
④温かくて消化しやすい食事をとる
炭酸ジュース、乳製品、肉、チョコレート、揚げ物、グルテンなど消化に悪いものは控える。また夕食の量も控えめにする。オートミール粥など簡単でおすすめです。
⑤甘いものが欲しくなったら先に塩味をとる
生理中は消化力が弱まり栄養が十分に行き渡らないため甘いものを欲したりします。そんな時は塩味を先に摂ると甘いものへの欲求が減ります。
⑥入浴を控える
特に経血の多い日は湯船に浸かって体を温めると経血の量が増えるため、シャワーで済ませるのがおすすめです。
⑦なるべくタンポンは使わない
浄化のためには月経血の流れを阻害しないことが大事。タンポンは使わずに過ごす方が良いです。
⑧性生活は控える
排泄機能の流れを妨げてヴァータを乱すので控える。生理中のセックスは子宮内膜症の原因にもなるとも言われています。
⑨過剰な刺激を避ける
生理中は五感がとても敏感になるため、香りや音など刺激の強いものは避けリラックスする環境で過ごしましょう。
⑩意識を自分の内側や体に向ける
五感が研ぎ澄まされている時期なので自分の身体と精神に意識を向けやすくなります。瞑想をするとメンタルも鍛えられ前向きになり集中力も高まります。
生理は女性だけの浄化期間なので、リラックスして体の温まる消化のいいものを食べて自分の体を休めるルーティンを持つと楽しく過ごせると思います。
生理痛がひどい場合は月経困難症、子宮内膜症などの病気の場合もあるので産婦人科に行ってお医者さんに相談するようにしてください。
あと生理以外の時も常日頃から体が冷えないようにすることが大事です。
冷えは万病のもと。特に女性には大敵なので冷え性の方は冷え性改善のセルフケアに取り組みましょう。