セサミオイルの効果とスキンケア方法
セサミオイルは日本語だと「ごま油」ですが、普段料理に使うごま油とスキンケア用のセサミオイルは製造工程が違います。
食用のごま油は焙煎されているため香ばしい匂いがし、色も茶色になります。
スキンケア用のごま油は焙煎されていない(加熱されていない)ので香りも強くない上、色も無色(少しイエローゴールド)のオイルになります。
セサミオイルについて
名前 |
セサミオイル、ごま油、太白ごま油、白ごま油、Sesame seed oil |
香り |
ほとんど無臭、ほんのりごまの香り |
色 |
薄い黄金色 |
テクスチャー |
粘り気あり、もったりして重く伸びが良い |
浸透力 |
10/10点 |
主成分 |
脂肪酸(100gあたり):オレイン酸 (41g)、リノール酸 (39g)、パルミチン酸 (9g) ビタミン(100gあたり):E (1.4mg) 抗酸化成分:ゴマリグナン(ポリフェノールの一種であるセサミン、セサモリン、セサミノールの総称) |
期待できる効果 |
抗酸化作用、保湿、湿疹の改善、乾癬の改善、リウマチの改善、乾燥などによる皮膚トラブルの改善、消炎作用、血行改善、デトックスなど |
おすすめの肌質 |
乾燥肌、ヴァータ、エイジング肌 |
おすすめの使用方法 |
フェイシャル、ボディマッサージ、頭皮ケア、うがい、歯茎のマッサージ |
その他 |
酸化しにくい、ニキビ肌には不向き |
スキンケア用のセサミオイルは低温圧搾法(コールドプレス)で抽出されたものが多く、質感もサラリとしてますが少し粘り気があるため伸びがよく、アーユルヴェーダでは全身のマッサージや頭皮マッサージ、うがいや歯茎のマッサージなどに使われる万能のオイルです。
酸化しにくいため精油や他のオイルとのブレンドにも向いています。
万能オイル、若返りのオイル
セサミオイルは食事で摂ることで体力増加・疲労回復、体を温め、皮膚や子宮の浄化、老化防止、知性の向上などに効果的と言われており、アーユルヴェーダでは「万能オイル」と呼ばれています。
スキンケアにおいても高い浸透力、保湿力、抗酸化作用があるため顔と体のスキンケア、頭皮ケア、うがいや歯茎のマッサージにもおすすめのオイルです。
女王クレオパトラも愛用していたと言われ、抗酸化作用の高い成分を多く含むことから「若返りのオイル」とも呼ばれています。
乾燥肌やエイジングケアに向いていますが、ニキビのあるオイリー肌には不向きでセサミオイルに含まれる保湿成分がアクネ菌の餌になってしまいます。
セサミオイルのうがいはほうれい線の予防や口臭予防に効果的と言われています。
歯茎のオイルマッサージは歯周病ケアにおすすめです。
セサミオイルによる全身ケア − アビヤンガ −
アビヤンガとは基本的に2人の施術者によって左右同時に同じ速度と強さで、心臓から末端に向かってマッサージをすることです。
疲労、皮膚疾患、耳や目の不調、頭痛、子宮の不調などに効果を期待できます。
ドーシャ別オイルマッサージの方法
セルフケアでマッサージを行う際は自分の体質(ドーシャ)やその日の体調に合わせてマッサージの方向を変えましょう。
ヴァータ(風のエネルギー)・ピッタ(火のエネルギー)を鎮める場合
- 効果→冷え・乾燥対策、うるおい補給、リラックス
- マッサージ方法→体毛の生えている方向、体の中心部から末梢部に、上から下、心臓から遠ざかる方向にマッサージ
カパ(水のエネルギー)を鎮める場合
- 効果→むくみ・鬱血の解消
- マッサージ方法→静脈・リンパの流れに沿って心臓の方向に、下から上にマッサージ
いずれも指圧のように強く圧迫する必要はありません。自分をいたわりながらやさしくマッサージしてあげましょう。
特に大事なパーツは顎から首にかけての頸部、耳、足裏になります。時間がないときはこの3パーツだけでも十分効果を感じられるでしょう。
キュアリングについて
キュアリングとはオイルを使用する前に一度100度近くに温めることです。
セサミオイルをキュアリングをすることでセサモールという抗酸化成分を創り出します。一度100℃くらいまで熱したら、そのまま冷まして保存瓶などに移して使用してもいいですし、温かいうちに使用するとテクスチャーもさらっとして浸透率が良くなります。
スキンケア用に販売されているセサミオイルにはキュアリングが不要なものもありますので使用する際にチェックしてください。
食用の太白ごま油を使用する場合はキュアリングをおすすめします。